SIM/eSIMについて徹底解説!

目次

はじめに

スマートフォン、タブレット、携帯電話の通信を使用する際には、SIMカードが必要です。

この記事では、SIMカードについて詳しく解説します。

SIMカードとは

SIMカード(Subscriber Identity Module Card)は、携帯電話ネットワークに接続するための識別情報や暗号鍵、通信料金などの情報が記録されているICチップです。

SIMカードは、携帯電話端末に挿入することで、ネットワークに接続するための識別情報を提供します。また、SIMカードを交換することで、同じ端末を複数のネットワークで使用することができます。さらに、端末を紛失した場合や新しい端末を購入した場合も、SIMカードを移行することで同じ電話番号を使用することができます。

SIMカードの種類

SIMカードには、標準サイズマイクロサイズナノサイズの3種類があります。

最初のSIMカードは、全長85mm、幅54mm、厚さ0.76mmでした。
その後、サイズが小さくなっていき、2003年には、全長25mm、幅15mm、厚さ0.76mmの「ミニSIMカード」が登場しました。
2010年には、全長15mm、幅12mm、厚さ0.76mmの「マイクロSIMカード」が登場し、
2012年には、全長12.3mm、幅8.8mm、厚さ0.67mmの「ナノSIMカード」が登場しました。

2023年現在、ほとんどのスマートフォンがnanoSIMを利用しています。

全サイズ対応のマルチSIM

3種類のサイズに対応している、マルチSIMも存在します。マルチSIMは、SIMカードを切り離す際、サイズを決められるため、機種のSIMカードのサイズを気にせずに購入できます。

eSIMとは

eSIM(Embedded Subscriber Identity Module)は、SIMカードの情報を端末の内部に電子的に組み込んだものです。eSIMを搭載した端末を使用する場合、物理的なSIMカードを差し込む必要がありません。そのため、端末の設計上の自由度が高くなり、小型化や防水性能の向上などが実現できます。また、異なるモバイルキャリアのプランを簡単に切り替えることができるため、旅行者や海外出張者にとっては便利です。

また、eSIMは、スマートフォンやタブレットなどの移動体通信端末だけでなく、車載端末やIoT機器、スマートウォッチやフィットネスバンドなどのウェアラブルデバイスにも採用されており、小型端末において、SIMカードスロットの省略による小型化や耐久性の向上にも役立っています。例えば、Apple Watchシリーズ3以降では、eSIMによるモバイル通信が可能になりました。

主要スマートフォン SIMカード 対応状況 一例

  • iPhoneシリーズ: nanoSIMeSIM(iPhone XR以降の全機種)
  • Samsung Galaxyシリーズ: nanoSIMeSIM(S20シリーズ以降の一部機種のみ)
  • Sony Xperiaシリーズ: nanoSIMeSIM(IVシリーズと一部機種のみ)
  • ASUS ZenFoneシリーズ: nanoSIM
  • Google Pixelシリーズ: nanoSIMeSIM(Pixel4以降の全機種)
  • Huaweiシリーズ: nanoSIMeSIM(P40シリーズのみ)
  • Xiaomiシリーズ: nanoSIMeSIM(一部機種のみ)

eSIM 対応の通信事業者 一例(2022年度末時点)

  • ドコモ
  • au
  • SoftBank
  • 楽天モバイル
  • ワイモバイル
  • UQモバイル
  • 日本通信
  • HISモバイル
  • LinksMate
  • IIJmio
    • 音声eSIMはタイプA、データeSIMはドコモ網のみ
  • mineo
    • Aプランのみ

SIMロックとは?

SIMロックとは、端末とSIMカードをセットで販売し、その端末が特定のモバイルキャリアでしか使用できないようにする制限のことです。SIMロックがかかっている端末は、他のモバイルキャリアのSIMカードを挿入しても使用することが出来ません。

SIMロック解除

2021年10月1日以降は、原則SIMロックのない状態で購入することができます。また、2021年9月以前に購入した端末でも、無料でSIMロック解除の手続きをすることができるようになりました。

SIMロックの解除は
My docomo、My au、My SoftBank
からそれぞれ簡単にできます。

docomoの方はこちら

\ auの方はこちら /

\ softbankの方はこちら /

店頭でも出来ますが、手数料がかかる場合があるため、おすすめしません!

SIMカードのメリット・デメリット

SIMカードのメリット

まず、SIMカードのメリットとしては、すでに普及しているため、ほとんどの端末や通信事業者が対応していることが挙げられます。また、物理的にカードを入れ替えることができるため、端末を変更する場合でも、新しい端末に合わせてカードを交換することができます。セキュリティ面でも、物理的にカードを交換する必要があるため、eSIMに比べてセキュリティリスクが低いと言われています。

SIMカードのデメリット

SIMのデメリットとしては、物理的な差し替えの手間が必要になること、故障や紛失の恐れがあることなどが挙げられます。故障や紛失時には再発行の為に店舗へ出向いたり、自宅への送付の場合は時間がかかったりします。

eSIMのメリット・デメリット

eSIMのメリット

eSIMのメリットとしては、端末の小型化や防水性能の向上などが挙げられます。また、物理的なカードを挿し込む必要がないため、端末のデザインに自由度が生まれ、新しいサービスやビジネスモデルの可能性も拡大されます。さらに、グローバルに展開する企業や旅行者にとっても、現地でSIMカードを手配する手間や費用を削減できるため、便利です。

また、eSIMは通信事業者にとってもメリットがあります。従来のSIMカードは、物理的にカードを作って配布する必要があったため、生産コストや在庫管理コストがかかっていました。一方、eSIMは端末内に情報が格納されているため、物理的なカードを作る必要がなく、コスト削減につながります。また、端末や通信事業者の契約手続きをオンラインで完結できるため、顧客満足度の向上にもつながります。

さらに、eSIMは国際ローミングにも有効です。従来のSIMカードは、海外に行く場合、現地のSIMカードを別途購入する必要がありましたが、eSIMは端末内部に複数の通信事業者の情報を格納できるため、海外でもローカルの通信事業者と契約することができ、手間や費用の削減につながります。

eSIMのデメリット

ただし、eSIMにはデメリットもあります。まだ普及が進んでいないため、すべての端末や通信事業者が対応しているわけではありません。また、物理的なカードと違って、端末内部に情報が格納されているため、壊れた場合や端末が紛失・盗難された場合、情報を保護するための対策が必要になります。さらに、端末を変更する場合は、情報の移行に手間がかかるため、SIMカードよりも面倒なこともあります。

最近では、日本国内でも、主要な携帯電話キャリアがeSIMに対応しています。ただし、まだ全ての端末や契約プランに対応しているわけではないため、詳細な情報を確認する必要があります。

格安SIMとは? 分かりやすく解説!

現在、スマートフォンの普及に伴い、多くの人が携帯電話を持つようになってきました。携帯電話を使うためには、電波を受信するためのSIMカードが必要です。しかし、通信会社から提供されるSIMカードは高額であることが多く、月額料金も高額になってしまいます。

そこで注目されるのが、格安SIMです。

格安SIMとは通信会社から提供されるSIMカードよりも月額料金が安く、通信速度も同じくらい速いサービスのことを指します。

通信会社ではなく、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供することが多く、電波の受信は通信会社(携帯キャリア大手3社⇒NTT,KDDI,SoftBank)の電波を借りて行われます。そのため、通信の混雑時には通信会社の通信が優先され、電波を借りている側のMVNOの電波に制限がかかったりします。

通信会社であるdocomo、au、SoftBankから提供されるSIMカードの月額料金は、1人で使う場合で2,000円以上になることが一般的です。しかし、格安SIMの場合、同じような通信速度や通信容量を提供しながら、1,000円前後で利用することができます。また、一定の期間や条件を満たすことで、さらに割引が受けられる場合もあります。

しかし、格安SIMにはいくつかの注意点があります。

まず、通信速度が遅くなる場合があります。また、対応する電波が限られているため、通信可能なエリアが狭い場合があります。さらに、故障した場合の修理に関しても、通信会社のようにすぐに対応してくれるわけではありません。店舗やサービスが無い場合も多いです。

以上が、格安SIMについての簡単な解説です。

料金の面でお得なことが多いため、格安SIMを検討する人が増えています。しかし、利用する前には必ず、自分が使用するエリア通信量対応機種サービス内容などを確認し、自分に合ったサービスを選ぶことがとても大切です。

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この記事を書いた人

元携帯ショップ店員
無線従事者として在職中のサラリーマン

営業やノルマ抜きに、携帯に関する本当におすすめな情報だけを発信したいと思い、サイトを開設。

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