スマホにセキュリティソフトは必要ない?理由を解説

スマートフォンにはセキュリティ対策が必要であるということが一般的に知られていますが、一方で「スマートフォンにはセキュリティソフトが必要ない」という意見もあります。本記事では、そのような意見がある理由を解説し、スマートフォンにセキュリティソフトが本当に必要ないかどうかを考察していきます。

目次

スマートフォンにセキュリティソフトが必要ない理由

スマートフォンには、従来のパソコンと比較して、OSやアプリのセキュリティが高いという特徴があります。また、スマートフォンのアプリは、App StoreやGoogle Playなどの公式ストアからダウンロードするため、不正なアプリをダウンロードするリスクが低くなっています。さらに、スマートフォンは常に最新のセキュリティパッチが配信されており、OSやアプリの脆弱性に対しても迅速に対応できます。

このように、スマートフォンには高いセキュリティが備わっているため、セキュリティソフトが必要ないという意見があるわけです。

しかし、これらの理由によって、スマートフォンにセキュリティソフトが必要ないということは、決してありません。以下に、その理由を詳しく解説していきます。

スマートフォンにセキュリティソフトが必要な4つの理由

スマートフォンにはウイルス感染のリスクがある

スマートフォンには、ウイルス感染のリスクがあることが知られています。不正なアプリやWebサイトからウイルスに感染することがあり、感染したウイルスによってスマートフォンが制御されることがあります。そのため、セキュリティソフトを使用することで、ウイルスに感染するリスクを低減することができます。

スマートフォンにはプライバシーがある

スマートフォンには、通話履歴やメッセージ履歴、写真など、個人情報が保存されていることがあります。そのため、スマートフォンが紛失したり、盗難にあった場合には、個人情報が漏えいするリスクがあります。セキュリティソフトを使用することで、盗難や紛失の場合にも、スマートフォン内の個人情報を遠隔で削除することができます。

セキュリティソフトを使わずとも、基本的に遠隔リセットは可能

iPhoneの場合

「iPhoneを探す」という機能でこちら(https://icloud.com/find)からAppleIDとパスワードを入力することで遠隔リセットが可能です。

Androidの場合

こちら(https://android.com/find)からGoogleアカウントにログインし、デバイスのデータを削除することが出来ます。(SDカード内のデータは削除されない場合があります)

スマートフォンにはフィッシング詐欺のリスクがある

スマートフォンには、メールやSNSなどを通じて、フィッシング詐欺に遭う可能性があります。フィッシング詐欺とは、偽のウェブサイトを用いて、個人情報やクレジットカード情報を騙し取ろうとする詐欺のことです。セキュリティソフトを使用することで、フィッシング詐欺サイトを自動的にブロックすることができます。

最近は手口がかなり巧妙になってきており、見分けるのが困難になってきています。メールやSMSで送られてくるURLは危険の元です。しっかりと送信元を確認したり、送られてきたURLから開くのではなく、対象サイトを直接開いて確認する等の工夫が必要です。

スマートフォンにはハッキングのリスクがある

スマートフォンには、ハッキングのリスクがあります。不正なWi-Fiに接続したり、不正なアプリをダウンロードしたりすることで、ハッカーによってスマートフォン内のデータが盗まれる可能性があります。セキュリティソフトを使用することで、不正なWi-Fi接続を自動的にブロックし、不正なアプリのダウンロードを防止することができます。

これらの理由からセキュリティソフトが必要な人、不必要な人が出てきます。お金がかかるからと言って、一概にセキュリティソフトが不必要とは断言できません。
それでは次に、どのような人がセキュリティソフトが必要なのか解説していきます。

セキュリティソフトが必要な人、不必要な人

セキュリティに関する取り組みは、必要性が人によって異なります。以下では、セキュリティが必要な人と不必要な人について解説していきます。

【セキュリティソフトが必要な人】

ビジネスを行っている人

ビジネスを行っている人は、取引先や顧客の情報を扱うことが多く、セキュリティが不十分だと情報漏洩や不正アクセスの被害に遭いやすくなります。ビジネスにおいては、顧客や取引先からの信頼が非常に重要です。そのため、セキュリティ対策を徹底することが求められます。

プライバシーを重視する人

プライバシーを重視する人は、自分自身の個人情報やプライベートな情報を保護したいと考えています。オンラインでのショッピングやSNSの利用など、多くの場面で個人情報が必要になりますが、セキュリティが不十分な場合、個人情報が漏洩する可能性があります。

重要なデータを扱う人

重要なデータを扱う人は、セキュリティに関する対策を行わなければなりません。例えば、個人の医療情報や金融情報を扱う医療従事者や金融機関の担当者は、機密性を確保するためにセキュリティ対策をしっかりと行う必要があります。

ネットショッピングやネットバンキング、モバイル決済等を頻繁に行う人

オンラインでの取引は、ハッカーや詐欺師にとって狙い目となっています。クレジットカード情報や銀行口座情報など、重要な個人情報を扱う場合は、不正利用防止の観点からセキュリティソフトがあった方が安心です。

【セキュリティソフトが不必要な人】

個人情報をほとんど持たない人

個人情報をほとんど持たない人は、セキュリティに対する必要性が低いと言えます。例えば、学生やご年配の方など、特にビジネスに関わっていない人は、セキュリティについてあまり気にしないかもしれません。

セキュリティに関する知識が豊富な人

セキュリティに関する知識が豊富な人は、自分でセキュリティ対策を行うことができるため、あまりセキュリティに対する必要性が低いと言えます。例えば、情報セキュリティに関する資格を持っている人や、ハッキング技術を研究している人などが該当します。

セキュリティリスクを受け入れる人

セキュリティリスクを受け入れる人は、情報漏洩やハッキングなどの被害を受けても、それほど問題視しない傾向にあります。例えば、個人情報を公開しても問題がないと考える人

ウイルス対策って具体的に何をすればいいのか、よく分からない方向けに5つポイントを紹介します。

ウイルス対策の基礎

OS、アプリを最新の状態に保つ

スマートフォンのOSアプリ最新の状態に保つことが重要です。新しいバージョンに更新することで、セキュリティ上の欠陥が修正されることがあります。また、アプリをダウンロードする際は、最新のバージョンがあるか確認しましょう。

フリーWi-Fiはなるべく使わないようにする

フリーWi-Fiは、通信内容が盗聴される可能性があるため、セキュリティには不安が残ります。特に、パスワードを入力するような場合は、なるべく使用しないようにしましょう。

メールやSNSからURLを開かないようにする

メールやSNSから送られてきたURLを開かないようにしましょう。フィッシング詐欺の手口として、偽のサイトに誘導され、パスワードや個人情報を盗まれることがあります。

Androidの場合、必ずGoogle Playストアからインストールする

Androidの場合、セキュリティの観点から、必ずGoogle Playストアからアプリをダウンロードするようにしましょう。Google Playストアは、Googleが審査を行っているため、安心して利用できます。また、脆弱性のあるアプリをインストールすることがなくなります。しかし、油断は禁物です。中にはGoogleの審査を通り抜けてくる悪質なアプリも存在します。無闇にアプリをインストールするのは避けましょう。(App Storeも同様)

アプリをインストールする際はアクセス権限に気を付ける

アプリをインストールする際は、アプリが求めるアクセス権限について注意しましょう。例えば、通話やSMSを行うアプリが、ストレージのアクセス権限を求める場合は、不審なアプリである可能性があります。

アクセス権限については、必要最低限のものに絞るようにしましょう。

スマホ初心者がやりがちな間違ったウイルス対策について

最後に、スマホ初心者がやりがちな間違ったウイルス対策について紹介します。

  1. 無料の怪しいセキュリティソフトをインストールする
  2. セキュリティを複数導入する
  3. セキュリティソフトを入れたからといって安全とは限らない
  4. セキュリティを入れても迷惑メールや電話は来る
  5. 目的に合っていないセキュリティソフトを買ってしまう

無料の怪しいセキュリティソフトをインストールする

無料で提供されているセキュリティソフトには、ウイルスやマルウェアを検出できない場合があります。また、無料で提供されているセキュリティソフト自体がウイルスやマルウェアであることもあります。そのため、信頼できるセキュリティソフトを選ぶことが重要です。

セキュリティを複数導入する

複数のセキュリティソフトを導入することは、むしろセキュリティ上の問題を引き起こすことがあります。セキュリティソフト同士が干渉し、正常に動作しなくなる可能性があるためです。

セキュリティソフトを入れたからといって安全とは限らない

セキュリティソフトを導入しても、不正アクセスやマルウェアに感染する可能性があります。そのため、定期的にアップデートを行い、不審なアプリやメールには注意することが必要です。

セキュリティを入れても迷惑メールや電話は来る

セキュリティソフトを導入しても、迷惑メールや電話が来ることがあります。これらの対策には、フィルタリング機能を有効にすることや、不審な送信元をブロックすることが有効です。

目的に合っていないセキュリティソフトを買ってしまう

スマホのセキュリティ対策には、スマホ用のセキュリティソフトが必要です。しかし、一般的なPC用のセキュリティソフトをスマホにインストールしてしまうと、正常に動作しない可能性があります。

また、危ないサイトに入らないようにしたいのに、ウイルス除去を目的としたセキュリティソフトや広告削除を目的としたセキュリティソフトを購入してしまうなど、当初の目的とは違うセキュリティソフトを購入しないように気を付けましょう。

一口にセキュリティソフトと言っても種類は多々あるので、あなたの目的に合ったセキュリティソフトを選ぶことが大切です。

まとめ

スマートフォンには、高いセキュリティが備わっているため、セキュリティソフトが必要ないという意見があります。しかし、スマートフォンにはウイルス感染やプライバシー漏えい、フィッシング詐欺、ハッキングなどのリスクがあるため、セキュリティソフトを使用することで、セキュリティリスクを低減することができます。したがって、スマートフォンにセキュリティソフトが必要かどうかは、個人の使い方やリスク管理によって異なりますが、セキュリティに対する意識を持ち、適切なセキュリティ対策を行うことが重要です。

あとがき(筆者の意見)

私は元々セキュリティソフトなんていらない派だったのですが、クレカの不正利用に遭ってしまったことがきっかけでセキュリティソフトを導入しました。それから3年が経ちますが、いまのところは不正利用や詐欺などに遭わずに済んでいます。

私は、スマートフォンをかなり使う方ですので、かなりたくさんの情報が入っています。いまの時代、スマートフォンに自身の全ての情報を集約している方は多いのではないでしょうか?そのような方にはリスクヘッジの為にセキュリティソフトを入れることを勧めたいです。

セキュリティソフトなんていらないよって思われる方も多いかと思いますが、私も必須だとは思いません。保険のようなものだと思っています。自分自身の財布事情なんかと相談をして、自分に必要だと思ったら購入する。くらいのものでいいのではないかと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元携帯ショップ店員
無線従事者として在職中のサラリーマン

営業やノルマ抜きに、携帯に関する本当におすすめな情報だけを発信したいと思い、サイトを開設。

目次